今回はUSBやブルートゥースなど様々な入力に対応し、192kHz/24bit対応の超ハイスペックなDACを搭載したFOSI AUDIOさんのDAC付きデジタルアンプ DA-2120Aのレビューを皆さんにお届けします。
なぜこのDAC付きデジタルアンプ DA-2120Aを購入したのかと言いますと、まず単純にDAC付きデジタルアンプの音を聴いてみたかったというのが一つ目の理由です。
二つ目は、実は自分は普段よく寝ながら映画やアニメを視聴しているのですが、現状使用しているデジタルアンプにはリモコンが無い為、ボリューム調整をする度にイチイチ起き上がってアンプを操作しなければならない状況となっていました。
これが本当に面倒で、もうとにかくリモコン付きのデジタルアンプがやはりどうしても必要であるという結論に達し、あれこれネットで調査した結果、手頃な価格でありながらリモコン付きでなおかつ高性能なDACも搭載したFOSI AUDIOさんのこのデジタルアンプ DA-2120Aを発見し、即購入したという次第です
そこで今回はリモコンが付いて超便利なDAC付きデジタルアンプ DA-2120Aの音質と性能を徹底的に検証していきます。
DAC付きデジタルアンプ DA-2120Aの付属品
それでは恒例の付属品のチェックから始めます。
リモコンです。
電池は入っていませんので、単4電池が2個必要となります。
電源アダプターです。
アンプの出力が50Wx2ですので電源アダプターはかなりゴツイです。
電源アダプター用の電源コードです。
USBケーブルです。
オプティカルケーブルです。
ブルートゥース用のアンテナです。
マニュアルです。
マニュアルは英語のみで日本語非対応ですが、使い方は簡単ですので後程詳しく解説します。
必要な物はリモコンの電池以外ほぼ揃っていますので、付属品は全く問題無しです。
DA-2120Aのスペック
ここでDA-2120Aの主要スペックを簡単に紹介します。
Max power output: 50W + 50W @4Ω
Frequency Range: 20Hz – 20kHz
USB System Supported: XP/W7/W8/W10/MAC/Linux
Input mode: Bluetooth 5.0 support aptX, AUX, USB, Optical, Coaxial
USB Input Sampling Frequency: 192kHz/24Bit
Optical/Coaxial Input Sampling Frequency: 192kHz/24Bit
Terminating impedance: 2-6 Ω
といった感じになっています。
ポイントとしては、デジタル入力用に使用されているDACは192kHz/24bitに対応していますが、アナログ入力用のAUXのADコンバーターのサンプリング周波数は48kHzですので、基本的に入力はUSB, Optical, Coaxialで使用するのがおすすめかと思います。
出力インピーダンスは2~6 Ωですので、スピーカーの推奨入力インピーダンスは4~8Ωとなります。
それと、サブウーファー用の出力端子もありますので、アクティブサブウーファーの接続も可能となっています。
ボリュームはステップ式のデジタルですが、微妙な音量調整が可能となっていますので特に違和感を感じる事は無いです。
ちなみにトーンコントロールはBass、Treble共に±12dbで、効きはかなりいいです。
イコライザーのプリセットモードはNormal、Rock、SoftRock、Jazz、Classical、Dance、Pop、Softとなっています。
さらにLoudnessは2段階となっていて、Loudnessをプラス2に設定するとトンデモない重低音が出て近所迷惑となりますので要注意です。
DA-2120AとパソコンとのUSB接続
それではDA-2120Aの基本的な接続と使い方を見ていきます。
まずブルートゥース用のアンテナを取り付けます。
(ブルートゥースを使用しない方は取り付けなくてもいいです)
スピーカーと接続します。
付属のUSBケーブルでパソコンと接続します。
イメージとしては以下の様になります。
実に簡単です。
接続が終わりましたらアンプに電源アダプターを接続し、電源をONにしてリモコンのセレクターでUSBを選択します。
するとセットアップが自動的に開始されます。
セットアップが終わりましたらパソコンのサウンド設定を開きます。
そこでSPDIFインターフェイスを選択し、既定値に設定をクリックしてプロパティを開きます。
DA-2120AはDTS Audio、Dolby Digitalに対応していませんのでこのチェックを外し、サンプリングレートは192kHzにチェックをいれておけば大丈夫かと思いますが、一応全てのサンプリングレートにチェックを入れておきます。
詳細タブで24ビット、192kHzを選択し、排他モードの両方にチェックを入れて適用、OKをクリックします。
これでパソコン側の設定はOKです。
次にミュージックセンターを起動して出力先を開きます。
WASAPI排他、SPDIFインターフェイスを選択して設定を開きます。
このDA-2120AのUSB入力は基本的に24bit、192kHzですので、手動設定を選択し、24bit、192kHzに設定します。
自分のパソコンでは音飛びが出ますので、音飛びにチェックを入れたところ、問題無く再生できるようになりました。
これでパソコンとのUSB接続はOKです。
fire tv stick、デジ像も含めたDA-2120Aとの接続
実はfire tv stick、デジ像、それにパソコンとヘッドホンアンプをどの様に接続するか非常に迷いまして、あれこれ悩んだ結果、以下の様に接続する事にしました。
この接続のポイントとしてはUSBDACをコアキシャルとオプティカルの分配器として使用している点にあります。
TOPPING D10sを分配器として使うというのは非常にもったいない話ではありますが、アンプのアナログ入力のADコンバーターのサンプリングレートが48kHzとあまり高くないですので、今回は仕方なく分配器として使用したという次第です。
fire tv stickとデジ像はHDMI音声分離機からオプティカルケーブルでアンプに接続しました。
このように接続する事によってパソコンの出力先を切り替える事なくスピーカーとヘッドホンで聴けますし、オーディオセレクターも使用しなくて済みますので、使い勝手は格段に良くなりました。
DA-2120Aのブルートゥースの使い方
皆さんの中にはブルートゥースで使用したいという方もいるかと思いますので、アンプのブルートゥース接続の方法もみていきます。
パソコンとのブルートゥース接続
パソコンとアンプをブルートゥースで接続する場合は、まずリモコンのセレクターでBTモードを選択します。
するとインジケーターのBTが点滅しますので、パソコンの設定画面を開きます。
デバイスを選択します。
ブルートゥースをONにして「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリックします。
Bluetoothを選択します。
FOSI AUDIOを選択します。
完了をクリックします。
これでパソコンの音声はスピーカーから出るようになります。
次にミュージックセンターを起動して出力先を開きます。
WASAPI排他 ヘッドホン(FOSI AUDIO Stereo)を選択します。
ヘッドホンと表示されていますがスピーカーから音が出ます。
これでパソコンとのブルートゥース接続はOKです。
スマホ(アンドロイド)とのブルートゥース接続
まずパソコンと同様にアンプでBTモードを選択してスマホの設定画面を開きます。
接続済みのデバイスを選択します。
「新しいデバイスとペア設定する」をタップします。
FOSI AUDIOをタップします。
ペア設定するをタップします。
これでスマホとの接続は完了ですので、スマホの音声はスピーカーから出るようになります。
DA-2120Aの試聴と音質
DA-2120Aのセッティングが完了したところで今回もミュージックセンターを使って早速試聴していきます。
音質は超ソフト&マイルドで、ヤマザキ ダブルソフトかよっていうぐらいの柔らかさです。
小音量でスローなジャズ等を聴いていると本当に溶けそうになってきます。
しかし一旦ボリュームを上げるとメタリックな重戦車に豹変します。
このDA-2120Aは50Wx2のトータル100Wの大出力で、PCオーディオにここまでの大出力が必要という方は恐らくあまりいないのではないかと思います。
しかしその大出力のおかげといっては何ですが、電源アダプターが24V、4.5Aと強力ですので、ウーファーのドライブ能力が非常に高く、ウーファーのレスポンスがすごく良いです。
それゆえ中低音の解像度が向上し、ベースやバスドラムの輪郭がはっきりとクリヤーになってきました。
これは素晴らしいです。
ミュージックセンターの詳しい使い方はこちらをご覧下さい。
それではYouTubeの音源も聴いてみます。
今まではYouTubeの音質って高音域はすごく綺麗なのですが、低音が軽いというイメージでした。
しかしこのDA-2120Aで聴いてみると全然そのような事は無いです。
え、YouTubeってこんなに低音出るんだっていうぐらいゴツイ低音が出る様になりました。
シンバルの音も繊細でものすごく綺麗に響きますし、ミドルレンジの音も超リアルで、これはちょっと言い過ぎかもしれませんが、ハイレゾ音源とほぼ同等と言ってもいいぐらいの解像度の高さとなっています。
CDから取り込んだ音源やハイレゾ音源、さらにネット上の動画など、様々な音源を今回も徹底的に聴き込んでみた全体的な印象としては、音質はほぼアナログアンプと言っても過言ではないです。
この滑らかで濃密かつ有機的な音質は実に素晴らしいです。
もうこのレベルのデジタルアンプになるとアナログアンプと区別できる人は恐らくいないと思います。
年末スペシャル
それではデジタルアンプ DA-2120Aのレビューも無事終了しましたので、今年も恒例の年末スペシャルを開催致します!
今年の鍋はこちらです。
タラ、海老、牡蠣の海鮮寄せ鍋です!
えっ、カニは? と思った方もいるかと思いますが、一応今年もズワイガニを買いにスーパーに行ったところ、とんでもなく高価な値段となっていましたので、やむなくカニは断念し、北海道産の真ダラにしたという訳です。
という事で早速点火します。
フタをしてしばらく待ちます。
グツグツしてきたら完成です!
お刺身はもちろんこちらです。
ブリです!
今年は長崎県産のブリにしてみました。
見ての通り脂乗りまくってます。
準備が整ったところでビールで乾杯です!
早速長崎県産のブリ刺しから頂きます。
ブリうまっ!今年も激うまです!
味はもう甘味と旨味がものすごく濃厚で、ワサビを大量に乗せても全く辛さを感じないレベルです。
これ養殖なんですけど、本当に有り得ないぐらいのうまさですので、皆さんも一度長崎県産のブリを試してみる事をおすすめします。
次は北海道産の真ダラを食べてみます。
まあ激うまとまではいきませんが、ホクホクしていてすごくおいしいです。
この素朴な味が実にヒンナヒンナです。
最近はキムチ鍋やモツ鍋が人気があるようですけど、自分が子供の頃は鍋の具材と言えば大体タラだったような気がします。(ウチだけ?)
やはり鍋と言えば日本酒という事で松竹梅 山田錦を早めにここで投入します。
カキうまっ!
エビもうまっ!
エビはもう笑っちゃうぐらいうまいです。
今年もまあ様々な事に取り組んできたわけですが、まだまだ課題は山積しておりますので、また来年もあせる事なく一つ一つクリヤーしていこうと思います。
という事で本年の年末スペシャルはこれにてお開きと致します!
まとめ
今回は正直言って利便性の向上が一番大きな目的で、音質にはさほど期待はしてはいませんでした。
しかし実際音を聴いてみて超ビックリです。
デジタルアンプはどこか音が薄いなと感じる時がありますが、このDA-2120Aはそのような感じは全く無く、全体的に濃密な印象で、まるでアナログアンプで聴いている様な感覚になってきます。
この様にデジタルアンプにハイスペックなDACを合体させると重厚で濃密なアナログのような音質になるという事が判明しましたので、今回は予想外の大きな成果を得る事ができました。
このDA-2120Aは様々な入力に対応し、リモコンも付いた単に使い勝手の良いアンプというだけでなく、音質も驚くほど本格的な超リアルなパワフルサウンドとなっていますので、手頃な価格でハイスペックなDAC付きデジタルアンプの購入を考えている方はこのDA-2120Aを試してみる事をおすすめします。
それでは皆さん良いお年を!
という事でまた来年もお楽しみに!
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