
今回は非常に優れた周波数特性であるにも関わらず驚くほどコスパの良いFX-AUDIOさんのアナログヘッドホンアンプ PH-A1Jのレビューを皆さんにお届けします。
まずなぜ今回このアナログヘッドホンアンプ PH-A1Jを購入したのかと言いますと、現状ではハイスペックなUSBDAC TOPPING D10sをコアキシャルとオプティカルの分配器として使用している状態で、これはハッキリ言って非常にもったいないです。
何とかTOPPING D10sの性能を活かす方法はないものかとあれこれ思案した結果、周波数特性の良いアナログヘッドホンアンプであればTOPPING D10sの性能を十分発揮させられるであろうと判断し、このヘッドホンアンプ PH-A1Jを購入したという次第です。
そこで今回は古典的ではありますがオペアンプとパワートランジスタを使用する事によって優れた周波数特性と高いコストパフォーマンスを実現したFX-AUDIOさんのヘッドホンアンプ PH-A1Jの性能を徹底的に検証していきます。
ヘッドホンアンプ PH-A1Jの付属品
それでは恒例の付属品のチェックから始めます。
取扱説明書です。
付属品は以上です。
電源アダプターは付属しておらず、12V、1A以上の電源アダプターが必要となりますので要注意です。
という事で付属品は問題無しです。
PH-A1Jのスペック
それではここでPH-A1Jの主要スペックを簡単に紹介します。
周波数特性:10Hz~30kHz
出力:115mW~最大1,200mW(@16Ω)
THD+N(全高調波歪率):0.0013%
SN比:111.3dB
対応インピーダンス:16Ω~600Ω
オペアンプ:Texas Instruments製 NE5532P 左右Ch独立構成
パワートランジスタ:NXP Semiconductors社製 BD139・BD140 ディスクリート構成
ポイントとしては、低価格なヘッドホンアンプであるにも関わらず周波数特性が10Hz~30kHzと非常に良い事です。
ちなみに周波数特性というのは概ねフラットに再生できる周波数の範囲を表しています。
アンプというのは高い周波数と低い周波数の増幅を苦手としていますので、高域と低域ではどうしてもゲインが低下してしまいます。
一般的にオーディオ製品の場合、周波数特性が20Hz~20kHzあれば十分合格点と言えますので、周波数特性が10Hz~30kHzであればかなり良い方と言えます。
さらにアナログアンプの場合、周波数帯域は周波数特性の帯域よりも遥かに広くなりますので、このPH-A1Jは周波数特性から判断するとかなりワイドレンジなヘッドホンアンプという事になります。
PH-A1Jとパソコンの接続
通常パソコンと接続する場合はパソコンのライン出力と接続すればOKです。
自分の場合はUSBDAC D10sを使用していますので、D10sのアナログ出力とPH-A1JのRCA入力を接続します。
さらにD10sとデジタルアンプ DA-2120Aをコアキシャルケーブルで接続します。
fire tv stickとデジ像は、HDMI音声分離器のライン出力からPH-A1Jのライン入力に接続します。
後は電源アダプターを接続すればOKです。
電源アダプターはDilvpoetryさんのデジタルヘッドホンアンプのACアダプターをそのまま流用しました。
全体の接続のイメージは以下の様になります。
ポイントとしてはD10sのアナログ出力をPH-A1Jに接続した事によってDSDネイティブの超高音質をヘッドホンで再生できるようになった事です。
そもそもこのPH-A1Jを購入したのもこれが狙いだったと言う訳です。
USBDAC TOPPING D10sの詳しい使い方とDSDのネイティブ再生の方法はこちらをご覧下さい。
PH-A1Jの音質
音質はパワートランジスタを使用しているだけあって超パワフルで、再生レンジは予想を上回るワイドレンジとなっています。
ただしハイスペックなUSBDACとハイレゾ対応ヘッドホンを使用すればという条件付きではありますが、アナログアンプならではのリアルな質感と色彩感はお世辞抜きで素晴らしく、もう聴き始めたら止まらないです。
やはり思った通りUSBDAC D10sとアナログアンプとの相性はもの凄くいいです。
さらに詳しい音質に関しては次回まとめてお届けしますので乞うご期待です。
今日の晩酌
それでは今夜も冷え込んでまいりましたので今日の晩酌を早速始めます。
まだまだ厳しい寒さが続いていますが、冬来たりなば春遠からじ、暑さ寒さも彼岸までという事で今回は特別にこちらを用意しました。
なんとあんこう鍋です!
あん肝もたっぷり入ってます!
西のフグ、東のあんこうとも謳われる鍋料理の東の横綱が満を持しての土俵入りです。
早速点火して暫く待ちます。
味噌のいい香りがもうたまらないです。
あん肝にしっかり火が通れば完成です!
今日はクロッシング・ライン シーズン2を視聴しながら晩酌します。
このドラマはヨーロッパの国境を超えた犯罪に対応する特別な捜査チームのお話で、シーズン1の第一話を見て完全にハマってしまい、現在シーズン2に突入しています。
お酒はこちらを用意しました。
お馴染みの松竹梅 山田錦です。
実は、あん肝は昔から居酒屋でよく食べているので味はよく知っているのですが、あんこう鍋を食べるのは今日が初めてですので、どの様な味がするのか非常に楽しみです。
という事で早速アンコウの身を食べてみます。
あんこううまっ! これは美味です!
味はほぼタラと同じ系統ではありますが、タラをもっと上品にした様な感じで、臭みも全く無く、食感ももっちりしていてすごくおいしいです。
日本酒との相性もすこぶるいいです。
さらに骨の周りに付いている身は、「あれ、これカニじゃね?」と、一瞬錯覚してしまう程かなりカニに近いです。
全体的な味の印象としてはタラとカニを掛けてルートをとった様な感じです。
(こういうのを相乗平均と言います)
それではあん肝も頂いてみます。
これは実に惜しいです!
うまいはうまいのですが、あん肝の甘さと味噌の甘さがバッティングしてしまい、輪郭のぼやけた味になってます。
あん肝はやはりポン酢にすべきでした。
料理する前に味噌仕立てにするかポン酢にするか迷ってしまい、あんこう鍋イコール味噌という昔からの迷信に惑わされて味噌仕立てにしてしまったのが良くなかったです。
確かにアンコウの身自体はあっさりしていて淡泊な味ですので、アンコウの身だけであれば味噌仕立てで文句無しの絶品料理と言えます。
しかしあん肝も含めたトータルで考えると、個人的にはあんこう鍋はシンプルに昆布出汁でポン酢の方が良いのではないかと思います。
余談ではありますが、あんこうにはコラーゲンがタップリと含まれていますので、肌年齢が気になる女性の方には特におすすめとなっています。
栄養満点のあんこう鍋を思う存分堪能したところで本日の晩酌はこの辺でお開きと致します。
まとめ

今回はアナログヘッドホンアンプ PH-A1Jを導入した事によってPCオーディオの新たな境地に到達し、アナログアンプならではのガチでリアルな音質を得る事ができました。
当初予想した通りUSBDAC D10sとアナログヘッドホンアンプとの相性の良さは実に素晴らしく、特にDSDネイティブの超高音質をヘッドホンで聴ける様になった事が今回の一番大きな成果と言えます。
デジタルアンプの音しか聴いた事がないという方はPH-A1Jの音質に最初は戸惑うかもしれませんが、三日も聴き込めばその滑らかで色彩豊かな音質に驚嘆する事になりますので、ハイスペックなUSBDACとハイレゾ対応ヘッドホンを使用している方はこのアナログヘッドホンアンプ PH-A1Jを試してみる事をおすすめします。
という事でまた次回もお楽しみに!
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