今回は前回に引き続きオーディオテクニカさんのハイレゾ対応ヘッドホン ATH-SR50の音質レビュー編を皆さんにお届けします。
一般的にヘッドホンやスピーカーというのは、聴いている内に音質が変化してくる事はよくある事ですので、短期間で音質を判断するのはやはり軽率な行為と言わざるを得ないです。
それゆえ前回は主要スペックの紹介に留め、具体的な音質に関しては今回に持ち越してトイレに行くのも我慢しながら様々な音源の試聴を徹底的に行ってきました。
そのおかげで最近ようやく音質が安定してきましたので、もう十分であろうと判断し、前回の予告通りATH-SR50の音質レビュー編を決行する事にしたという次第です。
そこで今回はハイレゾ対応ヘッドホン ATH-SR50の音質は実際どうなのかを徹底的に検証していきます。
使用機材
まずここで試聴に使用する機材を紹介しておきます。
ヘッドホンアンプはDilvpoetryさんのDAC-X6 PROです。
USBDACはTOPPING D10sですが、コアキシャルケーブルでヘッドホンアンプに接続していますので、DA変換はDAC-X6 PROのDACで行う事になります。
ヘッドホンアンプ DAC-X6 PROの詳しい使い方はこちらをご覧下さい。
パソコンでATH-SR50の音質を検証
それでは今回もミュージックセンターを使用して早速試聴していきます。
設定はWASAPI排他の192kHz、24bitで、もちろん音質調整は一切無しで行います。
お馴染みの夜カフェです。
これはCDから取り込んだ音源ではありますが、音がいいので夜寝るときに良く聞いています。
ATH-SR50で聴いた印象としてはピアノの一音一音に質量が増加したような感じで、とても普段聴いている曲とは思えない高級感です。
さらに低音はゆったり感と立体感が増した感じですごくいいです。
このヘッドホンでピアノの曲を聴いているとあまりの心地良さに脳が溶けそうになるので要注意です。
「My Coffee Time 大人のほろ苦カフェブレイク」
96kHz 24bitのハイレゾ音源です。
こちらはハイレゾだけあって再生レンジが広く、空間の広がり感はハンパないです。
音質は超ソフトで、高音域はもう超滑らかなツルスベになっています。
ベースの音はごんぶとかよって言うぐらい太さが増して腰が強くなったといった感じです。
このように低音の立体感が増して輪郭がハッキリ出るようになったのは、ATH-SR50の再生レンジの広さだけではなく、アルミハウジングの効果もかなりあると思われます。
スピーカーもエンクロージャーの剛性が高くなると低音はソリッドで立体的になってきますので、ある意味これは当然の帰結とも言えます。
「A LA MODE」
こちらは96kHz 24bitのハイレゾです。
このアルバムを最初に聴いた時は音がいいのか悪いのかさっぱり分からなかったのですが、3回ぐらい聞いたあたりで音質が良くなり始め、現状ではかなり音が良くなってきました。
スピーカーやヘッドホンを買い替えるとこういう現象はよく起こりますので、買ってすぐに音質を判断するのはやはり短絡的と言わざるを得ないです。
音質はミドルレンジが非常に分厚く低音は超パワフルです。
弱冠暑苦しいかなと思う事もありますが、重厚でパワフルな音質は大歓迎ですので、自分的には全く問題無しです。
スッキリとした音質が好みの方には少々抵抗があるかもです。
まあいくら言葉で音質を表現してもあまりイメージが湧かないかと思いますので、参考までにYouTubeの動画を貼っておきます。
この動画とハイレゾ音源の音質は全く別物ですが、多少の参考にはなるかと思います。
実はこのATH-SR50のドライバーユニットにはアングルが付けられていて音が斜め前方から入射するようになっています。
それゆえ感覚としてはスピーカーで聴いている感じにかなり近いです。
考えてみればこれ当たり前の話なのですが、今まで使用してきた様々なメーカーのヘッドホンの中でこの様な工夫がなされている物はありませんでした。
このドライバーユニットのアングルのおかげでヘッドホンで聴いた後にスピーカーで聴いてもあまり違和感を感じなくなりましたので、これはすごくいいと思います。
「ETOISM-江藤良人 DUO ALBUM-」
こちらも96kHz 24bitのハイレゾです。
正直言ってこの人一体誰やねん? と思ったのですが、試しに試聴版を聴いてみたところ、ドラムのあまりの音の良さに驚いてしまいハイレゾ版を即購入しました。
購入したハイレゾ版を聴いてみてさらにビックリです。
もう驚天動地の音の良さです。
どれぐらい音がいいのかと言いますと、中国の山奥で道に迷って彷徨っている内に本物の仙人に偶然出会ってしまった様な感じで、
「え、仙人って本当に居たんだ」
っていうレベルの音の良さです。
もうガチでリアルな生々しさだけを極限まで追求した音質で、ATH-SR50でこのアルバムを一通り聴くと覚醒しそうになります。
この音源は一聴の価値有りですので、オーディオマニアの方は是非一度試聴してみる事をおすすめします。
こちらもYouTubeで動画を見つけましたので貼っておきます。
ミュージックセンターの詳しい使い方はこちらをご覧ください。
今日の晩酌
これでようやくヘッドホンの超高音質化も上手くいきましたので、今日の晩酌を早速始めます。
という事でこちらを用意しました。
タン塩とビールです!
ビールは限定醸造とれたてホップにしてみました。
レモンをたっぷりと搾り、刻みネギと一緒に頂きます。
ネギタン塩うまっ! いきなり激うまです!
味付けは本当に塩とレモンだけなんですけど、頭がおかしくなりそうなぐらいうまいです。
とれたてホップはすごくスッキリとした味わいで、肉料理との相性はすこぶる良いです。
ちなみに今日はYouTubeでディスカバリーチャンネルを視聴しながら晩酌しているのですが、日本人の全く知らない所で外国では火星移住計画が着々と進行しているようです。
お次はこちらです。
カキフライです。
こちらもレモンをたっぷりかけ、ウスターソースとタルタルソースの合わせ技で頂きます。
カキふりゃーうみゃっ!
カキフライにビールってもう最高ですよね。
この魔力には誰も抗えないです。
もずく酢も頂きます。
まあこれも居酒屋の定番メニューで、何だかよく分からない得体の知れない食べ物ではありますが、さっぱりしていてすごくおいしいです。
脂っこい料理にもずく酢を合わせていくのが忍者流晩酌道の基本テクニックですので、皆さんも是非お試しあれです。
本日のメインディッシュはこちらです。
なんと、ローストチキンです!
ローストチキンにビールなんて超贅沢ですよね。
うま過ぎてもうビールが止まらないです。
ちなみに火星に移住したら二度と地球には戻れないそうです。
この動画を見る限りでは、空気、水、食料の問題が何一つ解決されていないにも関わらず、人類を無理やり火星に送り込もうというとんでもない計画で、いくらなんでも無茶すぎかと思います。
佐渡ヶ島に島流しになるよりヒドイです。
しかしいずれは火星に人類が住み着き、地球連邦に独立戦争を仕掛けてくる日もそう遠くはないのかもしれないです。
という事でお腹も一杯になり、いい気分になったところで本日の晩酌はこの辺でお開きと致します。
まとめ
今回はATH-SR50の音質レビュー編という事で様々な音源を徹底的に聴き込んだ結果はっきりした事は、このATH-SR50は音源の良し悪しがストレートに出るヘッドホンであるという事です。
音質の傾向としてはミドルレンジが分厚く、低音の立体感と迫力が前面に出て来る感じで、かなりゴテゴテした感じのゴシック調といった感じではありますが、だからといって高音域が弱いという訳ではなく、金属系の音は実にリアルでものすごく綺麗です。
さらに全体的な音の解像度の高さとリアルさは特筆すべきものがありますので、手頃な価格で超高音質なハイレゾ対応ヘッドホンをお探しというのであれば、このATH-SR50を試してみてはいかがかと思います。
という事でまた次回もお楽しみに!
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