今回はELEVIEWさんのハイレゾ対応DACを搭載したHDMI音声分離器 HDMI2.0 Audio Extractor EHD-802Nを使ってfire tv stickを高音質化する方法を皆さんにお届けします。
前回 fire tv stickを導入した事によってパソコンを使用する事なくネット上の様々な動画を視聴する事が可能となり、大幅な省電力化を達成する事ができました。
しかし音質に関しては液晶モニターの音声出力端子からアンプに接続していますので、決して悪いという訳ではないのですが、やはり少々物足りないと言わざるを得ないです。
これを何とか高音質化する方法はないものかとあれこれ思案していたところ、HDMI音声分離器なるものを発見しました。
さらにHDMI音声分離器を詳しく調査してみた結果、ハイレゾ音源の再生も可能な最大192kHz/24bitのDACを搭載した超ハイスペックなHDMI音声分離器 EHD-802Nを発見し、即購入したという次第です。
そこで今回はハイレゾ対応DACを搭載したELEVIEWさんのHDMI音声分離器 EHD-802Nを使用する事によってfire tv stickの音質がどの程度改善されるのか徹底的に検証していきます。
HDMI音声分離器 EHD-802Nの付属品
それでは恒例の付属品のチェックから始めます。
電源アダプターです。
リモコンです。
日本語版の取扱説明書です。
こちらは英語と中国語の取扱説明書になります。
注意点としては、リモコンに電池は付属していませんので自分で用意する必要があります。
対応ボタン電池はCR2025ですのでこちらを別途購入しました。
という事で付属品は全く問題無しです。
EHD-802Nのスペック
ここでEHD-802Nの主要スペックを簡単に紹介します。
HDMI規格:HDMI2.0(HDCP2.2)対応
解像度:4K@60Hz(3840×2160 RGB/YUV 4:4:4 8bit) 1080P@120Hz
(プレミアムハイスピードHDMIケーブルが推奨となっています)
ARC(オーディオ・リターン・チャンネル)対応
HDCP2.2というのは著作権保護技術のバージョンを表しています。
入力ポート:HDMI×2
出力ポート: HDMI×1
音声出力ポート
光デジタル(SPDIF)×1
3.5mmステレオミニジャック×1
対応オーディオフォーマット(HDMI)
DTS-HD / Dolby-TrueHD / LPCM7.1 / DTS / Dolby-AC3 / DSD
対応オーディオフォーマット(SPDIF)
Dolby Digital(AC3) / DTS / LPCM
このEHD-802Nの最大の特徴は192kHz/24bitに対応した高性能なDACを搭載している点にあります。
それゆえこのEHD-802Nは、fire tv stickを高音質化すると同時にデジ像のハイレゾ音源の再生も可能になるというかなりハイスペックな製品であると言えます。
さらに音声出力は嬉しい事にアナログと光デジタルの両方を同時に出力可能となっていますので、この機能を最大限活かしたfire tv stickとの接続方法を次に見ていきます。
fire tv stickとHDMI音声分離器との接続方法
それではfire tv stickとHDMI 音声分離器 EHD-802Nの基本的な接続方法を見ていきます。
まずfire tv stickをEHD-802NのHDMI入力ポートに接続します。
次にEHD-802Nと液晶モニターをHDMIケーブルで接続します。
サイドにある3.5mmステレオミニジャックとアンプの入力をRCAケーブルで接続します。
これでスピーカーから音が出せるようになります。
さらにSPDIF出力とヘッドホンアンプ DAC-X6 PROのSPDIF入力をオプティカルケーブルで接続します。
これでヘッドホンでも聴けるようになります。
最後に電源アダプターを接続すればOKです。
操作はリモコンで行えますが、一応使い方を簡単に説明しておきます。
SWボタン:HDMI入力の切り替え。
EDIDボタン:SPDIF出力を無遅延のPASSスルー、2CH、5.1CH、7.1CHに切り換え。
ARCボタンに関してはテレビの音声を分離という事になっていますが、自分は正直良く分からないので割愛します。
接続のイメージは以下の様になります。
(fire tv stickとHDMI音声分離器の基本的な接続イメージです)
通常はこの様に接続すれば液晶モニターに映像が表示され、音声はスピーカーとヘッドホン両方で聴く事が可能になります。
fire tv stickのレビューはこちらをご覧下さい。
fire tv stickとパソコン、デジ像も含めた接続
次にfire tv stickとパソコン、デジ像も含めた接続方法も見ていきます。
このEHD-802Nのもう一つの特徴としてHDMIセレクター機能が有りますので、これを利用してまずデジ像とEHD-802NをHDMIケーブルで接続します。
これでfire tv stickとデジ像からの入力はEHD-802Nのリモコンで切り替えが可能となります。
EHD-802Nの音声出力は、アナログはセレクター経由でアンプに接続し、オプティカルはヘッドホンアンプ DAC-X6 PROに接続します。
全体の接続のイメージは以下の様になります。
(fire tv stick パソコン デジ像の音声信号の流れ)
全体的には3台のハイレゾ対応DACを使用するという実に贅沢な構成になっています。
パソコンは従来通りUSBDAC D10sからセレクター経由でアンプに接続し、コアキシャルケーブルでヘッドホンアンプに接続しています。
fire tv stickとデジ像のデジタル音声出力は、スピーカーで音を出す場合はHDMI音声分離器のDACでアナログに変換し、ヘッドホンで聴く場合はヘッドホンアンプのDACで変換するというのが今回の接続の大きなポイントとなっています。
この様に接続する事でfire tv stick、パソコン、デジ像も含めて全てスピーカーとヘッドホンで聴く事が可能となります。
デジ像のハイレゾ音源も問題無く再生できます。
一見すると少々変則的な感じはしますが使い勝手は意外と良いです。
USBDAC TOPPING D10sとヘッドホンアンプDAC-X6 PROの詳しい使い方はこちらをご覧ください。
HDMI音声分離器 EHD-802Nの音質
それでは準備が整ったところで早速EHD-802Nの音質を検証していきます。
という事でまずはYouTubeのこちらの動画を試聴してみます。
『Jazz Bar 夜ジャズ 一人飲み Night Jazz Music 3hours 夜のリラックスタイムに聴きたいジャズ BGM Slow Sax Jazz piano 酒のお共にミュージック』
どの程度音質が良くなったのか言葉で説明するのは非常に難しいのですが、画質で例えると、HD画質の動画を視聴した後にフルHDの動画を視聴すると映像のあまりの綺麗さに驚きますよね。
あの感覚とほとんど同じと言ってもいいです。
このHDMI音声分離器を使用する前の音質は決して悪くはないのですが、もう少し何とかならないかなという不満がありました。
それに対してHDMI音声分離器導入後の音質は解像度と緻密さが格段に向上し、特に高音域の金属系の音はものすごく綺麗で実に素晴らしいです。
音を出した瞬間、思わず「おっ!」と声が出てしまったほどの音の良さで、まさかこの様な低価格なHDMI音声分離器でここまで音質が良くなるとは思いもよりませんでした。
もう超高音質と言ってもいいです。
次はこちらを試聴してみます。
『Female Vocal Jazz – Manhattan Jazz Quartett – Vocal Jazz Classics_Relaxing Jazz Music』
これも実に音がいいです。
これ本当にYouTubeなのかと言うぐらい音の粒子のキメ細かさは素晴らしいです。
女性ボーカル特有の艶めかしさも十分伝わってきます。
このHDMI音声分離器 EHD-802Nの192kHz/24bitのDACは伊逹ではないです。
逆に言えば液晶モニターの音声出力がイマイチだったと言ってしまえばそれまでですが、このHDMI音声分離器を使用した事によってfire tv stick自体が相当音質にもこだわった製品である事がこれで良く分かりました。
今日の晩酌
HDMI音声分離器の導入も無事に成功しましたので、早速今日の晩酌を始めたいと思います。
今日はこちらの動画を見ながら晩酌していきます。
『奈良公園 鹿苑の小鹿公開に行ってきました 誕生直後の赤ちゃん鹿に出会えました』
という事でこちらを用意しました。
ビールと辛子明太子、それに直火焼き牛ハラミ角切 にんにくダレです。
ローソンで買ってきた冷凍レンチンおつまみです。
まあうまいと言えばうまいんですけど、はっきり言って量がめっちゃ少ないです。
前回、砂肝にんにくまみれが非常においしかったので、今回もかなり期待してこの直火焼き牛ハラミ角切 にんにくダレを買ってきたのですが、タレの味が少々くどいです。
味は焼き鳥の缶詰とほとんど同じです。
せっかく牛ハラミを使用するのであれば、味はニンニクと塩コショウといったシンプルな味付けの方が牛ハラミの旨味を活かす事ができたのではないかと思います。
という事で本日のメインディッシュはこちらです。
本格肉シュウマイです。
こちらもローソンで買ってきた冷凍レンチン焼売です。
からしを買ってくるのを忘れてしまったのですが、とりあえずポン酢で頂きます。
これはうまいです。
味はシュウマイと言うよりも肉まんに近いです。
何も付けずにそのまま食べても十分おいしいです。
全部食べるとこれだけで結構お腹いっぱいになります。
ビールと言えば餃子というのが定番かと思いますが、たまにはシュウマイでビールというのもよろしいかと思います。
という事で今日の晩酌はこの辺でお開きと致します。
まとめ
今回このHDMI音声分離器 EHD-802Nを導入した事によって予想以上にfire tv stickの音質を改善する事ができました。
さらにHDMIセレクター機能のおかげで使い勝手もすこぶる向上しましたので、今回はもう大成功と言ってもいいです。
恐らくfire tv stickをテレビに接続している方は音質に相当不満を持っている方が多いと思います。
そのような方はHDMI音声分離器で音声を外部オーディオシステムに接続するだけで驚くほど音質が良くなりますので、fire tv stickで動画をもっと高音質で楽しみたいという方は、このEHD-802Nを試してみる事をおすすめします。
という事でまた次回もお楽しみに!
コメント
はじめまして。お邪魔いたします。Yと申します。
デスクトップPCと2KのPCとモニターにFire TV stickとヤマハのSR-B40Aと言うサウンドバーを導入したいと考えています。
この環境では何かと障壁が多く、彷徨いながらこちらに漂着しました。
こちらの記事を拝見した上で私の想像は・・
①Fire TV stickをEHD-802Nに接続
②EHD-802NからHDMIでPCモニターに接続
③EHDー802Nの光出力からサウンドバーSR-B40Aの光入力に接続
となります。
SR-B40AがHDMI入力を備えていない事、ARC未対応対応のテレビ(モニター)も無い私の場合、音声は光接続しか選択肢がありません。
この構成でサラウンド出力は可能でしょうか?
SR-B40Aは7.1chまで対応していますが、光接続ですと5.1chまでなのでそこは諦めています。
勿論、実際はやってみなければ分からないので自己責任ですが、参考までに見解を置い聞かせいただければ幸いです。
モニターは2K、HDMIの規格は1.4、HDCP対応、ARC未対応です。
お忙しいところ恐縮ではありますがよろしればご教授下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
①②③の接続でエレビューからSPDIFの5.1ch信号をサウンドバーで受信する事は可能です。
しかしSR-B40Aのスペックを見てみると、ツイーターを除いてスピーカーユニットの数が4個となっていますので、実際に出力される音声はサブウーファーを含めて最大4.1chという事になります。
(※肝心な事を見落としていましたので謹んでお詫びするとともにここで訂正させて頂きます。SR-B40Aのアンプのスペックを見るとフロント50Wx2、サブウーファー100Wとなっていますので、実際の音声出力は2.1chとなります)
しかもサウンドバーの場合、スピーカーの位置が前方だけですので、左右の音の動きだけ再現する疑似サラウンドになります。
自分の周りを音が前後左右360度動き回る様な本格的な5.1chサラウンド音響を希望するのであれば、サラウンドに対応したAVアンプと5個のスピーカー、それにサブウーファーも必要となりますし、さらにそれらを適切に設置するスペースも必要となってきます。
それゆえサウンドバーで本格的なサラウンド音響を期待するのはかなり厳しいかと思います。
予算的、あるいはスペース的に本格的な5.1chサラウンドシステムを構築するのが難しいというのであれば高音質化に全振りするという手も有ります。
ヤマハさんの音質が好みというのであれば、NS-BP200BPかNS-B330にサブウーファー対応の安価な小型デジタルアンプを組み合わせてみて、それで低音が物足りないというのであればサブウーファーを付け足していくというのも有りかと思います。
スマホ忍者 様
お忙しい中、早速のお返事ありがとうございます。
勿論、過度な期待はしていませんが、現在の住環境や予算、PCデスクのスペースなど、総合的に考慮してサウンドバーが最適かなと言う結論に至りました。
今現在はスピーカーは無く、オーテクのATH-AVA500(PC直挿し)とBluetoothのSONY WH-CH500で過ごしていますので、ここから少しでも音楽、動画視聴の音がグレードアップできれば程度に考えています。
ARC対応のテレビではないのでHDMI一本でOKとはいかない事、光出力付きのサウンドカードを付ける事も考えましたが、PCからの音声出力だとAmazon Prime Videoはサラウンド不可でステレオ再生になってしまう問題などがあり、どうしたものかと頭を抱えていた所、こちらの記事を拝見し希望の光が差し込んだ所です。
望み通りの結果となるかは実際にやってみないと分かりませんが、お陰様で実践する決心が付きました。
この度はお世話になりました。
ありがとうございました。
大したアドバイスもできず大変申し訳ないです。
今後もよろしくお願い致します。
とんでもありません。
また何かありましたら質問させていただく事があるかもしれせんので、よろしくお願いいたします。
できる限り協力させて頂きます。