今回はタムロンさんのフルサイズデジタル一眼レフ対応の SP AF28-75mm F/2.8 Nikon用ズームレンズのレビューを皆さんにお届けします。
前前回Nikon D750レンズキットのレビューを皆さんにお届けしたのですが、24-120mmレンズは屋外で撮影する分にはいいのですが、最短撮影距離が45cmですので室内での物撮りにはあまり向いていないというお話をしました。
これは何とかせねばなるまいという事で室内撮影用の手頃なレンズはないかと探してみたところ、最短撮影距離33cmのタムロンさんのSP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO A09というレンズを発見しました。
このレンズならば思い切り寄って撮影できるであろうという事と、さらにこのレンズはF2.8通しでありながら非常に低価格ですので、これはもう買うしかないという事で即購入したという訳です。
そこで今回はこのタムロンさんのSP AF 28-75mm F 2.8レンズはただ安いだけのレンズなのか、それともコスパ最強レンズなのかを徹底的に検証していこうと思います。
タムロン SP AF 28-75mm F2.8レンズの付属品
恒例の付属品のチェックをしていきます。
こちらはニコン用ですので、モデル名は A09NⅡという事になります。
乾燥剤もしっかり入ってます。
レンズフードも入ってました。
マニュアルです。
付属品といってもレンズフードと取扱説明書が入っているだけですのでこれと言って問題無しです。
タムロン SP AF 28-75mm F 2.8レンズのスペック
まずこのタムロン SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO Nikon用レンズのスペックと名前の意味を簡単に説明します。
SP: スーパーパフォーマンス
AF: オートフォーカス対応(DCモーター内臓)
XR: 高屈折率レンズ(Extra Refractive Index Lens 高屈折率により光学全長を短くする事で全体がコンパクトかつ軽量になります)
Di: フルサイズ対応
LD: 特殊低分散レンズ(Low Dispersion 色収差を低減する効果があります)
Aspherical: 非球面レンズ(球面収差を抑える効果があります)
IF: インターナルフォーカス(Internal Focus フォーカシング用のレンズがレンズ構成全体の中間から後部にある方式で、最短撮影距離を短くしたり、オートフォーカスの高速化などの効果があります)
というような意味となっています。
重さは510gと軽量で、Nikon D750とのバランスは非常にいいです。
(実際にレンズを持ってみるとすごく軽く感じます)
オートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えスイッチです。
レンズが勝手に伸びないようにレンズロック機構も付いてます。
今時珍しいメイドインジャパンです。
加工精度も非常に高く、がたつき等は一切無いです。
フィルター径は67mmです。
皆さんが良く御存知のF2.8通しのNikon純正の大三元レンズがネットで約24万円前後という事を考えると、このタムロンのレンズがいかに安いかが分かって頂けるかと思います。
ニコン Nikon カメラレンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR NIKKOR(ニッコール) ブラック [ニコンF /ズームレンズ][AFSVR2470E]
まあ当然の如く安いには安いなりの理由というのがありまして、手ブレ補正が無いのとマニュアルオートフォーカスに対応していないです。
しかし実際撮影してみると、解放F値であればかなりシャッタースピードを上げられますし、よほどシャッタースピードを下げない限りこの程度の焦点距離であれば手ブレ補正が無くてもさほど問題無いです。
マニュアルオートフォーカス非対応に関しては、撮影する時にスイッチを切り替えればいいだけの話ですので慣れればどうって事ないです。
しかも最近はほとんどマニュアルフォーカスで撮影していますので、自分的にはこれも全く問題無しです。
ニコン用タムロン SP AF 28-75mm F2.8レンズの使い方!
使い方と言ってもこれといって何か特別にする事はなく、純正レンズと同じようにレンズのマークを合わせて反時計回りにカメラのボディーにはめ込めばすぐに使用できるようになっています。
DCモーターを使用したオートフォーカスは意外と速いです。ノイズはそこそこ出ますが、それほどひどくもなく許容範囲といった所です。
それと、このレンズは社外品ですのでNikon D750の歪み補正が効かないです。
しかし、どんなレンズでも必ず歪みは出ますので、無理やり歪みをデジタルで矯正するよりも、レンズの歪みを利用して撮影するほうが前向きで建設的だという事がこのレンズのおかげで分かってきました。
上の写真を見てもらえば良く分かると思いますが、レンズの歪みを上手く利用すればマンガのようにデフォルメしたインパクトのある写真になります。
「真っすぐが必ずしも正義にあらず、レンズ固有の歪みを活かせ」
というのがタムロンさんの極意ではないかと思います。
もはや剣術の世界です。
タムロン SP AF 28-75mm F2.8レンズの画質とボケ
という事でタムロン 28-75mmレンズをNikon D750に装着して実際に撮影した写真をお見せします。
(今回も画質加工一切無しでサイズを縮小して貼り付けるだけにしてあります)
まさにF2.8レンズらしい柔らくていい感じのボケです。
このタムロンSP AF28-75mmはF2.8通しなのでファインダーも明るくなり、マニュアルフォーカスはすごくやり易いです。
自分の場合は最近視力が低下してきて困っていたのですが、このレンズだとハッキリ見えます。
こういったボケ方も面白いと思うのですがいかがでしょうか?
スマホのカメラやコンパクトデジカメでは中々こういう感じにはならないです。
解像度も非常に高くていい感じです。
最近は被写体がメインなのか、それともボケがメインなのかが分からなくなってきたというのが本音です。
この写真を撮った日はものすごく寒かったのですが、その寒い感じも良く出ていると思います。
ちょっと異世界っぽいです。
ちなみに上の2枚の写真は、日没直前のかなり暗い状況で撮影したのでちょっとどうかなと思いましたが、意外と不思議な感じの写真が撮れました。
フルサイズの感度の良さはすごいです。
今回は紅白の花をメインに撮影してみたのですが、いかがでしたでしょうか?
タムロン SP AF 28-75mm F2.8 レンズの評価
率直に言ってこのタムロンのレンズはすごくいいです。
世間ではなんちゃって大三元などという人もいますが、決して安いだけのレンズではなく画質は非常に良いです。
確かに手ブレ補正が無いとかマニュアルオートフォーカスに対応していないといった事はありますが、実際撮影してみると、そういった物は有れば確かに便利ではありますが、無ければ無いで何とかなるという事が今回このタムロンのレンズを使ってみてよく分かりました。
解像度も非常に高くボケも柔らかいですし、何といっても最短撮影距離が短く思い切り寄って撮影できますので、室内での物撮りには最適なレンズだと思います。
ただ一つだけ欲を言えば、28mmではなく24mmだったら文句無しなのですが、それでは大三元レンズを買わなくてもいいじゃんという事になってしまいますので、高級レンズとの差別化という事を考えるとこれは致し方なしかなといった所です。
まあそうは言ってもこの低価格でF2.8通しで撮影できる訳ですから自分的には大満足です。
番外編 忍者の年末と今年のまとめ!
今回は年末特別スペシャルとして忍者の年末をこのタムロンのレンズで激撮してみました。
(画質は弱冠加工してます)
年末ぐらい贅沢をしようという事で近所のスーパーで冷凍ボイルずわいがにを買ってきました。
冷凍ボイルズワイガニは冷蔵庫で解凍するのがベストという事なので、12時間ほど冷蔵庫でゆっくり解凍してみました。
(電子レンジで解凍するのは良くないそうです)
しかしまだ三分の一ぐらい氷が残っている状態でしたので、これはどうしたものかと考えた結果、カニ鍋にする事にしました!
その前に、実は刺し盛りも買ってきてありますので、まずは刺身から頂いていこうと思います。
お酒はこちらです。
特別純米 山田錦です。近所のコンビニで売ってました。
早速お刺身を頂きます。
店で売られているパックを見た時はもっと大きなマグロが入っているのかと思い期待していたのですが、これ刺身というよりもスティックですよね?
刺し盛りの一枚目はそこそこ大きく切ってありますが、他は全てスティック状になってます。
刺身のツマで底上げしていたという訳です。
年末マジックです。
凄いテクニックですよね。
まあ味は良かったので今回だけは特別に大目にみておきます。
一度お試しあれ。
刺し盛りが思ったほど量が無く、あっという間に無くなってしまいましたので、刺し盛りとは別にさくで買っておいた鳥取県産の天然ブリをちょいと斬ってみました。
年末年始と言えばやはりブリです。
しかもブリトロです。
天然ブリのブリトロなんてそんじょそこらのスーパーでは売ってませんので、方々探し回って何とか見つけました。
運が良かったです。
天然ブリは養殖と違って脂がそれ程くどくなくて実に美味です。
少々お値段は高くつきましたが買って正解でした。
それではいよいよ本日のメインイベント カニ鍋です!
土鍋はもちろん伊賀焼です。
元々ボイルしてあるのですぐに食べられます。
そのまま食べても十分美味しいのですが、ユズポンで食べてみます。
これはうまいです!
茹でたてのホクホクズワイガニになってます!
海原雄山も悶絶するうまさです!
冷たいボイルズワイガニを食べるよりもこちらの方が断然おすすめです。
もう少しカニの写真を撮ろうと思っていたのですが、カニを食べながら写真を撮るのははっきり言って無理です。
そんな事ができる日本人は恐らく一人も居ないです。
夢中になって食べている内に写真を撮るのをすっかり忘れてました。
それぐらいうまかったです。
シメはもちろんエビ天そばです。
これでなんとか年を越せそうです。
今年を振り返ってみると、ひたすら写真撮影に苦しみ続け、カメラの難しさを痛感させられた一年間だったと言えます。
しかし、Nikon D750とこのタムロンさんのレンズのおかげで何とか人様に見せられる様な写真がやっと撮れるようになってきましたので、苦しんだ分だけ得た物は大きかったと思います。
(言葉は通じなくても写真ならば世界中の人に見て貰えます)
スマホに関しても日々の研究成果をこれからも皆さんにお伝えしていく所存ですので、来年もまたスマホラボを何卒よろしくお願い申し上げます。
それでは皆さん良いお年を!
という事でまた来年もお楽しみに!
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