今回はデジタル一眼レフやスマホのカメラで室内でも明るく撮影できる小型軽量な充電式ビデオライト、MOMAN 96LED(MFL-03)を皆さんに紹介します。
このMOMAN 96LED(MFL-03)は、本来はデジタル一眼レフやミラーレスカメラの動画撮影用のビデオライトという事になっているかと思いますが、別売りのスマホホルダーを利用すればスマホのカメラにも使用できるようになっています。
なぜ今回はビデオライトのレビューなのかと言いますと、実は前々から室内で写真を撮影するとどうしても暗い写真になってしまい、フラッシュを使用しても中々思う様に撮影できず何とか改善できないものかと考えていました。
そこで、動画撮影用のビデオライトなら上手くいくのではないかと考え、小型軽量で価格も手頃なMOMAN 96LEDを購入し、実際にデジタル一眼レフとAQUOS sense2 のカメラを使って室内での物撮りに役に立つのか検証してみる事にしたという訳です。
という事で早速MOMAN 96LEDの実写レビューを始めます!
ビデオライト MOMAN 96LED(MFL-03)の付属品のチェック!
まずは恒例の付属品のチェックを行っていきます。
(MOMAN 96LEDのBOXです)
(USB Type-C ケーブルと乾燥剤です)
(MOMAN 96LEDの本体です)
(巾着袋的な物も入ってました)
(デジタル一眼レフとの接続用のボールヘッドシューです)
(英語版と日本語版のマニュアルです)
付属品は、充電用のUSB Type-C ケーブルにボールヘッドシュー、それと巾着袋的な物と英語版と日本語版のマニュアルが入ってました。
ボールヘッドシューはデジタル一眼レフとMOMAN96LEDを接続する為の物で、ぐらつく事無く角度も約120度変えられるようになってますので、かなり自由度は高いです。
という事で付属品は全く問題無しです。
ビデオライト MOMAN96LEDのここがおすすめ!
バッテリーは充電式で超便利! USB Type-C にも対応!
このMOMAN 96LEDは小型軽量(147g)でありながら2800mAhの充電式バッテリーを採用しています。このサイズから考えるとかなりの容量と言えます。(ちなみにAQUOS sense2は155gで2700mAhです)
充電用のUSBポートはType-C で、AQUOS sense2用に購入した充電器をそのまま使う事ができました。
それにUSBケーブルで給電しながら使用できるようにもなっています。
明るさを調整する場合はサイドのダイヤルを上下する事よって50ルーメンから600ルーメンまで変えられるようになってます。輝度100%にするとかなり明るくなりますので、至近距離で物撮りする場合は大体50%以下で使用しています。
この手の小型ビデオライトは乾電池式が多いのですが、実際使ってみるとやはり充電式の方が圧倒的に便利で使い易いです。もう一つ欲しいぐらいです。
ボディーは金属製で超頑丈!
ボディーがアルミニウム合金製というのは最初から分かっていた事ですが、思っていた以上にしっかりとした精巧な作りでかなり頑丈にできてます。
バックパネルのOLEDには稼働時間、バッテリー残量、輝度、色温度が表示されていますので、今どういう状態なのかすごく分かり易くて操作も簡単です。
この手の外国製品はどこかチャチで作りがいいかげんというイメージがあるのですが、これ本当に外国製? っていうぐらいMOMAN 96LEDのこの価格でこのクオリティーの高さには驚かされると思います。
色温度は3000 ~ 6500Kまで調整可能!
このMOMAN 96LEDは、色温度を3000から6500K(ケルビン)まで調整できるようになってます。
と言っても普段あまり写真を撮らない方には色温度というのはちょっと聞き慣れない言葉かと思いますので簡単に説明します。
デジカメの世界では光の色を色温度(ケルビン)で表すようになってまして、色温度が高いと写真は青っぽくなり、低いとオレンジ色っぽい写真になってしまいます。
(色温度が低いとこのように全体的にオレンジ色っぽい写真になります)
こういった必要以上にオレンジ色や青色の出た写真はあまり見栄えが良くありませんので、適度に調整してやる必要が出てきます。
本来デジカメで写真を撮る場合はこの色温度を調整して撮影しなければならないのですが、普段スマホやコンパクトデジカメで撮影している方の中には色温度を調整して撮影した事など一度も無いという方もいるかと思います。
それもそのはずで、通常デジカメにはオートホワイトバランスという色温度も含めてトータルで色を自動調整してくれる機能がデフォルトで設定されていますので、いちいち色温度を調整しなくても撮影できるようになっているからです。
しかし、このオートホワイトバランスは非常に便利な反面、撮影者の感覚には合わせてくれないというデメリットもあります。それはちょっと困るという事で、一般的なデジカメであれば予め蛍光灯や太陽光といった数種類のプリセットされたフィルターを選択する事によって自分の感覚に合わせた撮影ができるようになってはいますが、なかなか思う様な色にならないのが実情です。
そこで、MOMAN 96LEDを使用すれば、色温度を100K単位で微調整可能ですので、かなり自分の感覚に近い色で撮影できるようになるという訳です。
このMOMAN 96LEDの色温度調整機能は室内撮影で絶大な威力を発揮しますので、次はMOMAN 96LEDの実力を実際に撮影した写真で検証していきます。
MOMAN 96LEDの使い方と効果的な撮影方法!
MOMAN 96LEDは単体で使用するよりも室内照明の補助光として使うのが効果的と判断しましたので、その方向性でスマホとデジタル一眼レフでのMOMAN 96LEDの使用例を紹介します。
AQUOS sense2編
まずMOMAN 96LEDとAQUOS sense2を接続する為にスマホホルダーを購入しました。
(幅58mm ~ 86mm、厚み最大10mmまで対応のエツミ スマホホルダー SH-3)
しかしこのスマホホルダーは、MOMAN 96LEDに付属のボールヘッドシューとは接続できませんので、下の写真の様なタイプの接続用の部品も合わせて購入しました。
これらの部品を使って接続し、AQUOS sense2のカメラを起動してマニュアルモードを選択します。
(AQUOS sense2のマニュアルモードの撮影方法がよく分からないという方はこちらを参照してください→AQUOS sense2のマニュアル撮影方法)
AQUOS sense2の場合、色温度を指定するよりもホワイトバランスオートの方がナチュラルに仕上がりますので、ホワイトバランスはオートのまま明瞭度だけ10に設定します。
MOMAN 96LEDの方は輝度30%、色温度5200kに設定しました。
それでは室内照明と卓上電気スタンドを使って撮影した写真とMOMAN 96LEDを補助光として使用した写真を比較してみて下さい。
室内照明と卓上電気スタンドで撮影した写真
(影の部分が多く、ドンヨリしてあまり見栄えが良くないです)
MOMAN 96LEDを使用した場合
(余計な影が薄くなり明るい感じに仕上がりました。レンズの部分も綺麗に撮れてます)
デジタル一眼レフ CANON EOS kiss X9編
CANON EOS kiss X9 の場合は、MOMAN 96LED付属のボールヘッドシューがそのまま使えますので、下の写真の様に接続できます。
角度も約120度まで変えられますので適度に調整して下さい。
という事でCANON EOS kiss X9 にMOMAN 96LEDを接続し、色温度を変えて2パターンの写真を撮ってみました。
まずEOS kiss X9の方は蛍光灯を選択し、ホワイトバランス補正でグリーンを6に調整し、MOMAN 96LEDの方は輝度30%、色温度5000kで撮影してみました。
●蛍光灯モード
次はEOS kiss X9の方は太陽光を選択し、ホワイトバランス補正でブルーを9、グリーンを2に調整し、MOMAN 96LEDの方は輝度20%、色温度5400kで撮影してみました。
●太陽光モード
(あまり無機的にならない様に暖かみのある感じにしてみました)
このようにMOMAN 96LEDの色温度を微妙に変える事によって、同じ被写体でも違った雰囲気の写真が簡単に撮れるようになります。
ビデオライト MOMAN 96LEDの使用上の注意点
MOMAN 96LEDの使い方で特に難しい事は無いのですが、一つだけ注意しなければならない事があります。
それはサイドにあるダイヤルなのですが、これは回転しないです。
「えっ、ダイヤルなのに回転しないってどういう事?」 って思いますよね?
これ見た目がダイヤルになってますので、てっきり自分は回転するものと勘違いして懸命に回そうとしたのですが、全く回転しないのでおかしいなと思いながらいじっている内に、これはダイヤルっぽいレバーだという事に気付きました。
超紛らわしいですよね。
(ダイヤルの様に見えますが、ダイヤルっぽいレバーなので回転しないです)
まあすぐに気づいたので良かったのですが、これに気付かず無理に回そうとすると恐らく壊れてしまいますので要注意です。
使い方としてはこのダイヤルの上の部分を押すと輝度と色温度が切り替わりますので、このダイヤルっぽいレバーをほんのちょっとだけ上か下に動かすと輝度と色温度の数値が自動的に上下するようになってます。
くれぐれも無理に回そうとはしないで下さい。
それと、MOMAN 96LEDのライトはかなり強力ですので、至近距離で直接見ない方がいいです。
室内で撮影した写真が暗くなる原因と平均演色評価数(Ra)の関係
このMOMAN 96LEDのカタログスペックを見てみると、平均演色評価数(Ra)が96以上という事になっています。
と言われても良く分かりませんよね?
自分も何の事やら全く意味不明でしたのでちょっと調べてみました。
この平均演色評価数(Ra)というのは、基準となる8色の色票に基準光を照射した時に見える色と、試験用のライトを照射した時に見える色のズレを表しているそうで、Raの値が100に近いほど基準光に近い照明という事になるそうです。
平均演色評価用色票(No.1 ~ No.8)
No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.5 | No.6 | No.7 | No.8 | |
色票 |
(参考用ですので実際の色とは弱冠異なります)
そこで、自宅のLED照明(P社)の平均演色評価数を調べてみた所、Raは85になっていました。という事はRAが96以上のMOMAN 96LEDは、かなり基準光に近いビデオライトという事になる訳です。
このMOMAN 96LEDを使う前は、室内で撮影した写真がやたらと暗くなってしまう原因は、単純に照明が暗いからだと思っていたのですが(実際LED照明は太陽光に比べてはるかに暗いです)、実はそれだけではなく、自宅の照明の平均演色評価数が低いゆえに色がはっきりせず、それを補う為になんとか濃い色を出そうとして露出をアンダー気味にしていた事も原因だったという訳です。
これ以外にも室内撮影で写真が暗くなってしまう原因は多々ありますが、その辺は今後の課題にしていきたいと思います。
ビデオライト MOMAN 96LEDのまとめ
今回このMOMAN 96LEDを室内照明の補助光として試してみた所、輝度30%程度の光を正面から当てるだけでかなり明るい写真が撮れるようになりました。さらに色も綺麗に撮れるようになりましたので、これは本当に買って良かったです。
現状ではモーマンさんのおかげでブログの写真撮影がすこぶる楽になりましたので、室内での写真撮影が中々上手くいかずにお悩みの方は、このビデオライト MOMAN 96LEDを試してみる事をおすすめします。
という事でまた次回もお楽しみに!
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